コンサルタント・設計監理の役割
管理会社からの提案と、設計事務所(コンサルタント)の違いは何ですか?
最大のメリットは「透明性」と「コストダウン」です。管理会社主導の場合、工事会社が固定されていたり、中間マージンが発生したりすることがあります。私たち設計事務所が入ることで、第三者の立場で建物を診断し、競争入札によって適正価格での発注が可能になります。
「設計監理方式」とはどのような方式ですか?
「設計(工事の内容を決める)」と「施工(実際に工事をする)」を別の会社に分ける方式です。設計事務所が仕様書を作成し、その内容に基づいて複数の施工会社に見積もりを取ります。施工中も、設計図通りに正しく工事が行われているか、第三者のプロとして厳しくチェック(監理)します。
大規模修繕以外(給排水設備やエレベーターなど)も相談できますか?
はい、可能です。建物本体だけでなく、設備改修や防水工事、長期修繕計画の見直しまでトータルでサポートいたします。建物の資産価値維持のために最適なプランをご提案します。
費用・修繕積立金について
修繕積立金が不足していますが、工事は可能ですか?
まずは詳細な劣化診断を行い、本当に今すぐ必要な工事と、先送り可能な工事を精査します。過剰な仕様を見直し、予算内で最大の効果が出せるよう設計内容を調整(VE:バリューエンジニアリング)することで、一時金の徴収や借入を回避できるケースも多くあります。
コンサルタント費用(設計監理料)はどのくらいかかりますか?
建物の規模(戸数)や劣化状況により異なります。一般的には工事費とは別途費用が発生しますが、競争入札による工事費の削減効果がコンサルタント費用を上回るケースが大半です。お見積りは無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。
進め方・期間について
理事会のメンバーが建築の知識を持っていませんが大丈夫ですか?
ご安心ください。専門用語を使わず分かりやすくご説明し、理事会がスムーズに意思決定できるよう資料作成や助言を行います。住民説明会や総会での説明も私たちがサポートいたしますので、理事様のご負担を大幅に軽減できます。
依頼してから工事完了まで、どのくらいの期間が必要ですか?
建物診断から設計、施工会社の選定(入札)までに約6ヶ月~1年程度かけるのが一般的です。合意形成を丁寧に行うことが成功の鍵ですので、余裕を持ったスケジュールをお勧めしています。
工事品質・アフターケア
施工会社はどうやって選ぶのですか?癒着はありませんか?
インターネット等の公募により複数の施工会社を募り、見積もり内容、財務状況、過去の実績などを公平に比較検討します。選定過程はすべて理事会に公開し、透明性を確保しますので、談合や癒着の心配はありません。
工事が終わった後の不具合には対応してもらえますか?
はい。工事完了の1年後、3年後などに定期点検(アフター点検)を行います。施工会社だけでなく私たち設計事務所も立ち会い、プロの目で不具合がないかチェックいたします。