大規模修繕とは?

大規模修繕っていったい何?

マンション(建物)は常に雨風、直射日光、沿岸地域では潮風にも晒される厳しい環境に耐えています。長年放っておけばボロボロになってしまいます。建物の資産価値や皆さんが安心して暮らす環境を維持するために、建物共用部の修繕・改修を行うことが大規模修繕です。国土交通省では10年から12年に一度の実施を推奨しています。


建物のどこを修繕・改修するの?

下のイラストの文字をクリックすると別窓が開きます。
マンションの修繕箇所
屋上防水 給水管・排水管 共用廊下(外部開放廊下)床 バルコニー その他 外壁 鉄部


大規模修繕をやらなかったら、どうなるの?

マンションの大規模修繕 マンションの大規模修繕  マンションの大規模修繕
修繕予算が足りない、理事会が機能していないなどの理由で大規模修繕を何年も実施していないマンションがごくまれにあります。大規模修繕を行わないと建物は劣化し、汚れも目立ちます。劣化するともともとの強度が失われますので、暮らしに危険が生じます。また、タイルの剥落により人的、物的に被害が生じた場合は甚大な損害を賠償することになります。そして、大事な資産の価値がどんどん低下していきます。



大規模修繕はどうやって進めるの?

マンションをご購入した際に、「長期修繕計画書」というのを渡されていませんか?これには、大規模修繕をはじめとする各箇所の修繕計画が明記されています。大規模修繕はこの計画に則って始めます。しかし、ほとんどの場合管理会社からの声掛けでスタートすることが多いようです。
長期修繕計画書



管理組合として何を準備すればいいの?

  • 住民の皆さんの合意形成
    マンションの最高決定機関は「管理組合」すなわち、住民の皆さんです。住民の皆さんの合意がなく、勝手に工事を始めたら大きなトラブルになります。大規模修繕の工事期間は3~6か月と長いものです。住民の納得がなければ、完璧な大規模修繕は望めません。

  • 修繕委員会などの専門委員会の発足
  • 長期間に渡るため、途中で交代する可能性のある理事会とは別組織が必要。
    しかし、決定権はなくあくまでも理事会の諮問機関。

  • 修繕積立金などの資金の確認
    修繕積立金と修繕・改修規模は密接な関係にあります。資金によってどこを修繕し、どこを先にのばすかの検討も必要になります。

  • どの方式で進めるかの検討
  • コンサルを入れて一緒に進めるか(設計・監理方式)、施工会社と直接交渉し進める か(責任施工方式)、管理会社に任せる(管理会社一任方式)を決めます。

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